2025/10/27 12:13
先日車の運転中、思わず笑顔になり、「なんか良い1日になりそうだ」と思わせてくれた出来事がある。
1台の車が進路に入ろうとしていたので、停車してスペースを空けた。
すると、運転席の青年がこちらを向き、ニカーッと満面の笑みで親指を立て、大きく「👍!👍!👍!」としてくれたのだ。
その後、サンキューハザード。
サンキューハザードとは、道を譲ってくれたり車線変更の際などに、ハザードランプを短く点滅させて、感謝の気持ちを伝える行為のことである。
いつ頃からか、このサンキューハザードをよく見かけるようになった。
初めて見たときは、「何だろう?」と思っていたが、何回か続くことで「あぁ、ありがとうって意味なのか」と理解した。
毎回すごく嬉しい気持ちになるし、わかりやすく相手に感謝を伝えられるので、教習所で習った覚えはないのだが、私も続けていた。
そんなある日、パトカーに道を譲ったら、なんとサンキューハザードをしてくれたのだ。
そのとき、ふと思った。
「警察官がしているということは、もしかしたらルールなのかもしれない。けれど、たとえそうだったとしても、それ自体はあまり重要ではなくて、感謝の気持ちを伝えようとすることの方が、ずっと大切だな」と。
冒頭にも書いた通り、ほんの一瞬の出来事で「良い1日になりそうだな」と思わせてくれるし、気分が良くなるとゴキゲンになり、なんだかいつもより寛容になれる。
そして、もし、相手も同じように感じていてくれていたのなら、「ありがとう」の連鎖で笑顔になれる人々が増えるのではないかなとも思う。
こんな風に、ささやかだけど温かい心遣いが広がって、やさしさであふれる世界になっていくといいなぁとつくづく感じた。
おまけ
悲しいかな、私は煽られがちだ。
バックミラーやサイドミラーに映る後続車に少々緊張してしまうのだが、ある車のリアガラスに貼ってあったステッカーに勇気をもらった。
「THE CLOSER YOU GET, THE SLOWER I DRIVE!」
(あなたが近づけば近づくほど、もっとゆっくり運転するね!)
やさしさであふれる世界には憧れるが、反対の世界にいると感じてしまうとき、このくらいの強い心で運転しようと思えた。
