2025/10/16 12:05
「やりたいことをやろう!」
「好きなことをしよう!」
さいしょに
こういう類の言葉が、巷にあふれている。
やりたいこともやりたいし、好きなこともしたい。
けれど、ふと立ち止まったときに「私のやりたいことって…何だろう?」と、冷静になる。
そして、“何か見つけなきゃ!”と、謎の焦りがやってきて、一見ポジティブに聞こえる言葉たちが、ネガティブとして返ってくる。
やりたいことや好きなことがなくても、全くもって何の問題もない。
それでも、毎日をちょっと良くしたいなら、逆にやりたくないことをやめてみることをおすすめしたい。
なぜなら、私自身がやりたくないことをやめて、とてつもなく生きやすくなったからだ。
私がやめてみたこと
「やりたくないことをやめた」例のひとつは、朝アラームの音で起きるのをやめたことだ。
毎朝まいあさ、苦痛だった。
テーブルにズラリと並べられた、私の大好物を心ゆくまで堪能している時…
世界の絶景という絶景を、移動時間なしで周遊している時…
憧れのあの人と、ルンルンで海辺のドライブを楽しんでいる時…
そんな幸せな夢を見て気持ちよく寝ている時に、突如機械音が邪魔をしてきて、一瞬で現実に引き戻される。
「・・あと5分。もう少しあの世界にいたい…」
と、何回もスヌーズを繰り返し、やっとのことで起き上がる。
苦痛以外の何物でもなかった。
これをやめてみた。
アラームの設定を解除し、「アラームなしで起きる!」と決め、早めに寝る。準備はたったこれだけだった。
次の日、その次の日も、意外にもちゃんと起きられた。
「21日間続ければ、それは習慣になる」とよく言われるが、本当だった。
朝5時に始まる仕事をしていた時も、無理せず、すーっと起きられた。もう5年以上続いているが、よっぽど疲れていたり体調がすぐれない日以外は、アラームなしで起きられている。
さいごに
何年もずっと嫌だと思っていたことは、案外あっさりとやめられた。
嫌なことをしなくていいことが、こんなにも快適だとは実行するまでわからなかった。
もしかすると、今やっているやりたくないことは、「やらなければいけない」と思い込んでいるだけかもしれないし、どんなに小さなことだって、いざやめてみると、自分を大きく変えてくれるかもしれない。
だから、私は声を大にして言う。
やりたいことが見つからないなら、やりたくないことをやめてみよう、と。
おまけ
アラームで目覚めはしないが、アラーム機能はかなり使っている。
覚えておきたいことがある時、何か習慣化したいとき、作業中に区切りを付けたいときなどには、もってこいの機能だと思っている。
8月から始めた朝のラジオ体操も、このアラーム機能のおかげで習慣化した。