2025/07/04 15:06
みなさん、読書はお好きだろうか?
私はほんの数年前まで、年に1,2冊読めれば良い方、大の苦手だった。
例えば、夏休み定番の宿題「読書感想文」。
早めに取り掛かってささっと終わらせよう!と気合いだけは入れるものの、本が読み進められず、読めたとしても字を目で追っただけなので感想などあるわけはなく、結局最終日辺りに、400字詰め原稿用紙を半べそで埋めていたほどだ。
さて本日は、そんな読書嫌いだった私が、今では「趣味は読書」とまで言えるようになった理由と、なぜ読書がおすすめなのかをお話しできればと思う。1848字と少々ボリューミーだが、最後までお付き合いいただけたらとても嬉しい。
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数年程前。
16時にはカフェが閉まり、20時には辺りが真っ暗になるような地域に住んでいた。
当時は車も持っておらず、テレビもなし、Wi-fiもつないでいない生活環境。
そうすると、お察しのとおり、暇になる。
初めのうちはやることもなく20時半くらいに早々と寝ていたのだが、1週間や2週間ならまだしも、数年だ。
ちょうど暇を持て余していた頃、更に追い打ちをかけるようにコロナが始まった。
仕事もなくなり、外出もろくにできない状況。
何しよう?本でも読むか。となった。
空港で何気なく手に取り、ずっと放置していた
「嫌われる勇気」岸見一郎、古賀史健(著)
「もうレシピ本はいらない」稲垣えみ子(著)
という本を開いてみることにした。
読みやすくわかりやすい文章だったこともあり、自分でも驚くほどスラスラと読め、内容も興味深く何度も何度も繰り返し読んだ。
これが、私が読書好きになるきっかけだった。
では、なぜ読書をおすすめするかという話だ。
まず、自分以外の体験がいとも簡単にできてしまう点だ。
本を開くだけで、どこにだって行けるし、誰にだってなれる。
また、場所や時間も選ばない。
早く起きた朝、通勤途中、眠れない夜。
自宅でもカフェでも、トイレの中だっていい。
本さえあれば、気軽に始められる。
でも、一番の理由はやはり、国籍、年齢、立場を問わず、あらゆる時代に生きてきた人の物の見方(知恵)を得られるからだ。
それが納得するものかしないものかは置いておいて、本ごとに必ずひとつの気付きはある。
知識が増えるだけでなく、未来で実際に似たような場面に出くわした時の参考になったり、過去の体験の捉え方が変わり、救われたりもする。
もちろん、こういった「学び」を目的にしなくても、ただ単純に「娯楽」のためだけでも、暇つぶしに本を読んだっていい。
読んだ後に頭や心に何にも残らなくても、読書感想文なんか書けなくても、全くもって問題はない。どのページから読んだって構わないし、最後まで読み切る必要もない。お決まりのルールなどはなく、好きなように楽しめる。
読書が好きになると、「こういうジャンルが好き」というのができてくる。
すると、結構似たり寄ったりな本を選びがちになる。
そして、だいたい似たような内容なので、結局は同じことを言っているよね、と感じることも多くある。
そこでおすすめなのが、誰かに「おすすめ本」を訊いてみることだ。
先日、お店でフェアをするにあたり、スタッフのみなさんにおすすめ本のアンケートを取った。自分が選ばないジャンル、知らない本、私も大好きな本など、どれも心をくすぐる本たちだった。
またある日、常務のO山さんに「読んでみてほしい」と、かなり読み込まれたアンティークなビジネス書を手渡され、しぶしぶ借りて読んだ。
・・これが、なかなかどうして、ものすごく面白かった。
まさに自分が今欲しかった言葉がたくさん並べられており、自分を見つめ直す(正す)きっかけが随所に詰められていて、このタイミングで借りてこのタイミングで読めて、常務には感謝だし、なんて運が良いんだろうとも思った。
こんな奇跡も起こるかもしれないし、もし、読書は好きでもマンネリ化してしまっている方がいたら、ぜひ周りに訊いてみることをおすすめしたい。もしかしたら、何か、あっと驚く発見があるかもしれない。
この記事を読んで、読書に苦手意識をもっている方が、「ちょっと本、読んでみよっかな?」と思ってくれたら、こんなに嬉しいことはない。
(ここまで読めているなら、もうそれは読書好きです!)
400字詰め原稿用紙を4枚と少し埋めたところで、本日はお開きにいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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