2025/06/17 13:09
我が家には、物が少ない。
遊びに来た友だちは「何もないね。」と笑う。
確かに、たいていの家庭にはありそうな、テレビ、レンジ、炊飯器はない。
必要最小限しか持たないミニマリストという訳ではなく、
「絶対必要なものではないもの」も、もちろんある。
ただ、ひとつだけ言えるのは、どれも「お気に入り」ということだ。
みなさんは こんまり こと、近藤麻理恵さんをご存知だろうか?
「きゅん」と、ときめく物だけを残すという、お片付けメソッドを創り上げた方だ。
我が家に物が少ないのは、近藤麻理恵さんに出会えたおかげだ。
彼女の本を読み、片づけをし、「物にも感情があり魂が宿っている」と信じるようになった。
誰かに雑に扱われたり、気にも留めてもらえないと、寂しく感じる。
物も同じではないのかなと。
何年も着ていない服、ホコリをかぶってしまった本、冷蔵庫の奥に眠る賞味期限の過ぎた食品。
「いつかは」と思っているその「いつか」は、永遠に訪れない。
「きゅん」とするお気に入りの物たちを眺めていると、顔がほころび、幸せな気分になる。
「かわいいね」なんて話しかけたりもする。
物は言葉を発しないが、この気持ちを感じ取っていてくれたら嬉しい。
ありがたいことに、今の職場は「きゅん」とする物でいっぱいだ。
それは商品であったり、建物や什器、植物、自然、それに、空間も。
今日も明日も明後日も、私はお気に入りに囲まれて生きてゆく。