2025/05/07 14:16
ワークショップでは、漆芸家の 浅野絵莉さん と 山田果林さん を講師に迎え、堆漆技法で作られた板(以下、堆漆)を削って作品を作ります。
漆のアクセサリーが欲しいなとずっと思っていたので、話を聞いて速攻で申し込みました。
作るなら、ゆらゆら揺れるしずく型のピアスにしようと、デザインも速攻で決めました。
ワークショップでは、まずアクセサリーのメインとなる堆漆を選びます。
赤と青の表情が異なる堆漆がいくつかあり、私は2cm四方くらいの、片面がベージュ、もう片面が青いものを選びました。
選んだあとはデザインを考え、講師の方にある程度切っていただきます。
デザインはもう決めてきたのでサラサラーと描き、切断へ。
二分割された堆漆を紙やすりで削り、デザインした形に近づけていきます。
やすりをかけ始めて7秒。
え・・・えぇ?
ずぇんっぜん、削れんのですけど・・滝汗
「うん、台形にしよう ♪」
しずく型デザインへの想いは、秒で捨てました。
(デザイン時に横から見た図が台形だったのは、もはや伏線)
ほんの数ミリ削るだけなのに、ものすごく力が必要で。
水を付けた堆漆を、シャリシャリと削っていきます。
削られた色漆が水と混ざり、やすりの上が美しく彩られていくのと同時に、真っ白いブラウスを着て参戦していることにハッとし、少し青ざめました。
割烹着を持参されている方もいて、格の違いを感じました。
「お向かいの席の上品なお姉さまも真っ白いカットソーや。大丈夫大丈夫。」と言い聞かせ、
ブラウスまで青ざめないよう少々気にしながら、
シャリシャリシャリシャリ。
前職で鍛え上げた右上腕二頭筋を信じながら、
シャリシャリシャリシャリ。
「みなさん、今ちょうど1時間くらい経っています。」
うそーん。
講師の方の声掛けがあるまで、そんなに時間が経っているなんて気づかず、無心でシャリシャリし続けていました。
無心で削っていたので途中経過写真はありません。
もう仕上がっとるやないかい、という声が聞こえてきますが、
はい、ほぼ完成しています。
無心で削っていたので途中経過写真はありません。(2回目)
好みのデザインに削れたら、あとはネル生地にコンパウンドを付け、磨いてつやを出すのみです。
ついにシャリシャリから解放されたー!
と思ったら、効果音が変わっただけで、またもや同じ動きです。
キュコキュコ。
キュコキュコも終え、ようやくゴールが見えたその時、痛恨のミスに気づきます。
一番目立つとこのやすり、かけ忘れとるやないかい!
もう完成間近。どうする?どうする!?
「・・・やり直します!」
「せっかくだし・・・ねぇ」
と、お向かいの席の上品なお姉さまに励まされ、シャリキュコ運動を再び繰り返します。
本体ができあがったら、講師の方にパーツを付けていただき、満を持して完成です。
- 完成した写真 -
を載せる予定でしたが、ゆらゆら揺れるパーツはその場になく、完成品を後日郵送ということで。(届いたらひっそりと載せておこうと思います。)
ですので、ここからは妄想となります。
・・・かわいい。かわいい!かわいすぎるー!!
写真も撮らずに無心で削り続けた甲斐がありました。
右上腕二頭筋を更に鍛えた甲斐がありました。
これから高頻度で身にまとおうと思います。
講師の浅野さん、山田さん、ありがとうございました!
紹介してくださった常務も、ありがとうございまーす!