2024/12/27 13:10
一段と寒さが厳しくなってきましたね。
みなさま暖かくしてお過ごしでしょうか?
どうもこんにちは、アイダシュンマネージャーです。
寒い→暖かいものが食べたい→お汁もいいね→お椀→漆器。
ということで、今日は漆器のひみつについてお話しできたらと思います。
さいしょに
みなさま、漆器と聞いて何を思い浮かべますか?
お椀だったり、お盆だったり、器だったり、お箸だったり。
いろいろ思い浮かぶかと思います。
では、その手触りはどんなイメージでしょうか?
つるつる?さらさら?はたまた、ざらざらでしょうか?
私は漆器の産地香川県で生まれ育ったので、小さい頃から身近な存在として漆器がありました。
身近ではあったものの、ここで働くまでは特に気にも留めずに生きてきました。
ですが、もっともっと身近になった今、とても興味がわいてきて、その魅力を再認識するようになりました。
そこで気になり始めたのが「手触りの違い」です。
さまざまな手触り
たとえば、香川漆器の「こま塗り」や「後藤塗」はつやっとしていて、つるつるの手触り。
「象谷塗」はさらっとしていてマットな質感。
表面がでこぼことしていて、つやつや、でもざらざらしている漆器。
手触りの違いのひみつ
気になったので、直接作家さんに伺ってみました!
お答えいただいたのは、さざなみ漆器の竹森滉さんです。
まずは、その漆を塗る道具の違いから。
刷毛で塗ったり、ヘラで塗ったり、布やガーゼを使ったり。
次に、塗り方の違いから。
左右に動かしたり、ぽんぽんと叩いたり、拭き上げるように塗ったり。
また、塗る回数によっても違うそうです。
回数が多ければ多くなるほど、つやっとした仕上がりになるそう。
そして、一番驚いたのがコレです!
漆に混ぜる材料の違いから。
さざなみ漆器さんの漆器のぽこぽこっとした小さな盛り上がりは、なんと漆に「とうふ」を混ぜて作られているそう。大豆から作られるあのお豆腐です。
(初めて「とうふ」と聞いたときは豆腐ではなく「トーフ」という、何か特別な材料があるんだと思い、聞き返してみると本当に豆腐だったのでアゴが落ちました。)
なんでも、漆にタンパク質を混ぜると粘り気が出るので、表情をさまざまに変えられるそう。
昔の人は身近にある食べ物、豆腐やご飯や卵白などを使って工夫されていたそうで、奥が深いなと思ったと同時に、その知恵に感心させられました。
ちなみに「象谷塗」のさらっとしたマットな風合いは、漆を数回塗り重ねた後に、真菰(まこも)という植物の粉末を振りかけることで得られます。
さいごに
さて、今回は漆器の手触りのひみつについてお話させていただきましたがいかがだったでしょうか?
「知らなかった!」
「面白い!」
「触ってみたい!」
と思われた方がいらっしゃったら、とても嬉しいです!
また私のように「とうふ」を漆器づくりの特別な材料だと想像された方がいましたら、ぜひ友達になりましょう。
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