2025/11/27 14:37

「あなたの声は小さいからね、私がこうやってあなたに耳を近づけて、集中して聞かないと聞こえないのよ。それがものすごくストレス。」

と、ある社長に言われたことがある。
指摘されたり、聞き返されることもしばしば。


私の声は、小さい。


家族や気心の知れた友人と話すとき、ひとりで歌うとき、逆に初めましての相手になんかは、それなりの声のボリュームであると思っている

しかし。

大人数の前(知り合いが混じっていると尚更)で話すとき、尊敬する方と話すとき、逆に威圧的だったり苦手な相手と話すときなんかは、緊張や萎縮をしてしまい、声が小さくなる。

これまでも自覚していたが、正直「仕方ない」とも思っていた。



ある社長のひとこと

だが、ある日。
冒頭の言葉を、ある社長に言われてハッとした。
(*現社長ではない)
想像もしていなかった一言にたじろいだ。
私は自分のことしか考えていなかった。
私自身耳が聞こえづらく、相手の立場を想像できたはずなのに、全く配慮できていなかったことを猛省した。


変化と成果

この日以降、自分の声の大きさに注意した。
まずはあいさつから、目を見て元気な声でするよう心掛けた。
場面をイメージしながら、声の大きさ、高さ、スピード、表情、色々変え、何度も練習した。

自分が意識していると、周りの声にも意識が向くようになり、あることに気付いた。
笑顔で元気にあいさつをしてくれる人は、とてつもなく好印象で、私の気分まで良くしてくれる。
家で、職場で、旅先で。
朝、日中、1日の終わりに。
「おはよう」「こんにちは」
「ありがとう」「おつかれさま」
たった一言のはずなのに、あいさつの威力はすさまじい。

そしてまた逆も然り。
ボソボソと話したり、笑顔もなく、あいさつもない人の印象はあまり良くはない。第一印象でそう感じてしまうと、その後のイメージにも大きく影響してくる。
私もずっとこんな風だったのかと思い、恥ずかしくなった。


またしばらく経った頃、成果を感じる出来事があった。

「お疲れ様でした!」と言って職場を去ろうとすると、「オツカレサマデシタ」と、聞いたことのない声が聞こえてきたのだ。
「誰?」と思ったら、鞄の中のスマホの Siri が反応していたのだ。
自分の声が鞄の中にまではっきり聞こえていたことに感動したのと同時に、Siriの自動音声認識機能をそっと OFF にした。


気付いた学び

私にとって、声を大きく出すということは簡単ではない。
気を抜いていると、すぐに小さくなっている。
なので、先に挙げた場面や、電話で話すときなどは特に、自分が思っているより大きく、はきはきとした声で話すこと、そこにプラスして笑顔でいることを意識している。


声の大きさひとつで、与える印象、受ける印象はガラリと変わる。
ほんの小さな行いが、驚くほど大きな影響力を生む。
その場の空気、そこにいる人たちの気分も、一瞬にして変える力がある。

だからこれからも、相手のことを想った声の使い方を探求し、続けていこうと思う。
あの日、気付きを与えてくれた社長に、心から感謝する。



おまけ「小さい声と大きい笑い声」

声は小さいが、笑い声は大きい。
学生の頃、校舎の2階で授業を受けていた友人から、「さっき、授業中笑ってたよね?」と言われた。

私は1階で授業を受けていた。

今も建物の1階で仕事をしているが、
「〇〇(私)の笑い声 “だけ” が聞こえてきた」と、2階で働くスタッフさんに言われたことがある。
これくらい、話す声も通ってほしいものだ。
ただ、私の笑い声がご迷惑をお掛けしていたら、本当に申し訳ない。
この場をお借りして、お詫びする。